高麗人参と人参の違い
漢方薬として親しまれている高麗人参と、私達が普段スーパーなどで目にするオレンジ色の人参。
同じ人参という名をしていますが、よく似た仲間なのでしょうか。
実は高麗人参はウコギ科という植物でオレンジ色の人参はセリ科の植物なので、
見た目や成分だけでなく種類としても別の植物になるのです。
高麗人参と同じウコギ科の植物は、他にはウドやヤツデなどがこの科に属しています。
研究としては、ウコギ科とセリ科は非常に似ているため、これらの境界はまだハッキリとはされていないそうです。
高麗人参と人参では含まれている栄養価に大きな違いがあります。
人参の主な栄養素はカロチンやビタミンA、カリウム、食物繊維であることに対して、
高麗人参は各種ビタミン、タンパク質、アミノ酸、炭水化物、ミネラル。
そして最も有効な成分であると言われているサポニンという成分を含んでいます。
これだけでも双方が全く違うものであるということがわかります。
決定的であるのがその見た目です。
高麗人参は根が分かれて育つため、まるで人間の胴に手足が生えたように見えるところから、
人型に見えると言われています。
そのために、高麗人参には「人参」という名が付いているのです。
そしてその見た目が人型に似れば似るほど、高い価格で取引されているようです。
価格の話をもう少しさせてもらうと、高麗人参の価格はその長さや太さ、栽培年数によって異なります。
高麗人参の適正収穫時期は4年目から6年目とされており、
特に6年目の高麗人参は有効成分であるサポニンの量がピークであります。
大きさもあるということで高級品として取引をされています。
収穫後の高麗人参は、長期保存ができるように乾燥させるなどの加工が施されます。
そうして私達の元へと届けられるのです。
このように長い年月をかけて栽培され私達の元に届く高麗人参は、
気軽に手にできる人参とは大きく違うということがよくわかりますね。
本来、人参は緑黄色野菜ですから、野菜の中では栄養価が高いものとして知られています。
しかし高麗人参はそれ以上に栄養価の高い、素晴らしいものなのです。
こちらの高麗人参の効果効能と副作用の比較にも高麗人参の知っておきたい情報が沢山掲載されています。是非ご覧ください。